モンゴルではパール、フランスではショファージュ


ウランバートルも連日マイナス30度以下の気温になっているようで、今が一年のうちでも一番寒さの厳しい季節。
モンゴルの場合、特に都市部のアパートには基本的にはパールと呼ばれる温水暖房が完備されています。
分厚い(40〜50センチ)壁の優れた断熱効果と乾燥した気候のおかげで、温水が供給されていれば建物の中は24時間快適な暖かさが保たれることになります。
ただ最近はウランバートル市内の建設ラッシュのせいで、火力発電所からの温水供給が厳しくなっているため建物ごとにボイラーの設置が求められたりしているようです。



パールは、都市化の際に旧ソ連によってモンゴルに導入されたわけですが、こうしたセントラル ヒーティング システムはもともと欧米で始まったとのこと。
考えてみればモンゴルの隣国はもうヨーロッパなわけで、かつてのモンゴルと旧ソ連との非常に緊密な関係からすると生活習慣や都市環境が欧風になるのは当然ですね。
社会主義時代には、ソ連のみならず東ドイツやポーランドなどとの間の人的交流もまた盛んだったわけですし。


まったくのアジア顔をしたモンゴル人にとって、心情的には日本よりもヨーロッパの方が近いのではないでしょうか。
ロシア人は「ロシアの兄さんたち」ですから。





いずれにしてもパールは、出火の恐れがない、空気が汚れない、小まめなメンテナンスが不要とあって、なかなか便利な暖房設備だと思います。
ここフランスにももちろんパールがあります。
フランス語ではショファージュ。
うちのショファージュはキッチンにあるガス給湯器でお湯を温めて循環させるタイプ。
必要のない時には節約で便利です。



なかなか快適な暖房ライフを送っていたのですが、浴室のショファージュが錆びが原因で水漏れを起こし、床がびしゃびしゃになるという一件がありました。
それっ
て、モンゴルといっしょじゃん。
ショファージュ、来週交換の予定です。





フランスに来てもパール大好きなのは、変わりません。


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