モンゴルエレベーター豆知識


ウランバートル社会主義時代からある一般的な9階建て、12階建て集合住宅には大抵古いエレベーターが稼働しています。
モンゴル語では「リフト」。
日本のものに比べるといかにも古くて無骨な印象のエレベーターで、よく故障して止まっていることも多いのですがいまだに現役です。
ガタピシいってるモンゴルエレベーターに初めて乗って、「こわーい!」ってよく言われる方がいますが、モンゴルエレベーターについての豆知識を少しだけ。




2,3階は止まりません。
3階までは自分の足で登りなさいってことなんでしょうか。
まあ、エコではありますな。
3階に住んでいる人は裏ワザで一旦4階までエレベーターで昇って、一階分降りるという使い方をしていることもありますね。
あ、それから最上階も止まらないことが多いですよ。


24時間は使えません。
大抵のエレベーターは深夜から早朝は使用できません。
出勤帰宅時間以外の昼間は止まっていることもままあります。
土日は使用できる時間がもっと短くなるので注意が必要ですね。



定員は4名まで
モンゴルエレベーターはわりと小ぶりで重量制限もけっこうシビアです。
エレベーターによって個体差があるものの、4名以上乗ると動かなくなったり閉じ込められたりすることが多いし、そうなるとエレベーター管理のおばちゃんに怒鳴りつけられたりするかも。




故障はあたりまえ
ま、これはエレベーターに限らずモンゴルにある機械類全般について言えることですよね。
ただ動かないだけならあきらめて階段を使うだけですが、乗っている途中で突然止まったりドアが開かなくなることもたまにあってこれは困ります。
とにかく大声で叫んだり、ドアをどんどんたたいて人を呼ぶ必要があるのですが、運がよければ管理人や気づいた人がすぐに助けてくれます。
ただ、近くに人がいなかったり管理人不在で呼べど叫べと誰も来ないと悲惨です。
狭い小部屋に一緒に閉じ込められているのが酔っ払いだったりすると最悪ですね。
大抵は叫び続けているとそのうち誰か助けてくれるんですが、乗っているエレベーターが止まっちゃうかどうかはロシアンルーレットみたいなもんだと思っといたほうがいいかも。




床は汚いよ
なぜか床がびちゃびちゃに濡れていて、へんな匂いがこもっているモンゴルエレベーター。
床は清潔とはいえない、むしろめちゃめちゃ汚いかんじがするので、鞄なんかをポンと置くのがはばかれる雰囲気です。




何階で降りるのかを聞くのがマナー
止まる階はマニュアルで一つ一つ押す必要があるので、下層階の人から順番に降りていってそのたびにボタンを押しなおします。
同乗者に「何階?」と自分から聞いたり、逆に尋ねられたなら躊躇なく階番号を答えるのがマナー。
モンゴル語がわかなくても、自分の降りる階の番号だけは答えられるようにしておくといいかも。




危険予知能力を働かせる
酔っ払いや不審人物と一緒に乗ることになるといろいろとやっかいですよね。
エレベーターから異音がするとか、怪しい男たちがたむろしているとか明らかに普通ではない状況に気づいたならば、階段を使うとかまた後で出直すなどの手段を講じる必要があります。
階段の方が安全度は高いとはいうものの、アパートの廊下は奥まっていて薄暗いし、最近は昼間でも留守の家が多いので危ない状況に陥らないようにいつでも危険察知レーダーを働かせて自己防衛せねばなりませんね。



こんなかんじで所変わればエレベーター事情も変わるということです。
最近は新しいビルなどには小奇麗で安全そうなエレベーターも増えてきていますが、一般の集合住宅では相変らずふるーいエレベーターが老体に鞭打って毎日一生懸命働いてくれています。


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