ホブドのザイサンから何が見えるの?
ウランバートルでは市内を一望できるザイサンの丘が有名ですが、ホブドにもザイサンと呼ばれる場所があります。
ホブドの町の中心からテクテクと歩いてゆける場所にあるのが、
岩山の上にある展望台まで階段で上ることができます。
階段の前にはこのような看板が。
アルコールを飲んだ人、心臓血管病や高血圧の人、小さな子どもに目が行き届かない場合などは登るのを禁止するとのこと。
なかなかハードな展望台ですよね。
警告文があるように、やっぱりきついわ。
傾斜がかなり急な階段なので下を見るとけっこうこわい。
ようやく展望台部分に到着。
しかし、展望台の真下にはなぜか刑務所が。
涼しい風で火照った体を冷やしつつホブドの景観をゆっくり楽しめます。
ただ、蚊が半端なく多いので虫除けスプレーなどは必須かと。
ホブドの人口は2万人ほどだとか。
モンゴル人以外にもカザフ人が多く住んでおり、かなりの大きさのカザフ人地区や村があります。
あちこちでモスクを見かけるたびに、ここがモンゴルの西方であることに気づかされます。
興味深いことに、ロシア化したカザフスタン住民よりもホブドに住んでいるカザフ人は本来のカザフ文化をより色濃く受け継いでいるとのことで、大勢がカザフスタン側からの招きで民主化後にカザフスタンへ移住したそうです。
しかしカザフスタンへ行ってみると、ロシア語を話す住民の中と折り合いが悪かったり、偏見や迫害を味わうことがあったりで、結局生まれ育ったモンゴルへまた戻ってきたのだとか。
カザフの人たちにとって、モンゴル人との暮らしのほうが故国よりも受け入れられやすいとは、なんだか複雑な心境なんでしょうね。