春よ来い

ツァガーンサルも過ぎると、暦の上では春、今週はなんとなく暖かくなってきたような気もします。(春が待ち遠しいので、気が急いているだけなのかもしれませんが。)
北国に住む人にとっては、やっぱり春の入り口である旧正月の方が太陽暦1月1日の正月よりも重要な気がします。
陽暦新年は冬の真っ只中だものね、まだまだ寒い時期が続く渦中にあるわけですが、旧正月の場合はいよいよ春が始まるという期待で気持ちも自然と弾んでくるのです。
ツァガーンサルはあくまでもモンゴル人の習慣なのですが、冬が終わって春が始まる区切りということでは皆嬉しく感じているんじゃないかな。


気温が上がればゲルから立ち上る煙の量も少なくなるわけで、ここ二三日の大気の状態も幾分ましな感じです。
ゲルの中では石炭や薪、おがくずを燃料にしてストーブを使っているのですが、特に石炭から出る煤煙がひどいんですよね。
ときおり香る煙の匂いって郷愁を誘われる感じで個人的には好きなのですが、毎日煙の中で暮らすとなるとたまらないです。
燻製にされるような生活に嫌気が差して郊外に居を定める人たちも増えているようです。