2011年01月14日のツイート

モンゴル人が風邪を引いたときによく作るのは「ビトゥーンシュル」という料理です。
日本人で言えば、お粥や卵酒みたいな感覚でしょうか。

平たく伸ばした小麦粉の皮でお椀にぴったりとふたをして30分ほど蒸して作ります。

ボーズの一種ともいえますね。
作り方も人それぞれみたいですが、お椀の中に羊肉とニンニクや生姜を少々、水と一緒にいれて塩で味付けするのが一般的かな?


出来上がったビトゥーンシュルは、ふた代わりにした小麦粉の皮に穴を開けて中の羊肉と皮を一緒に食べます。

熱々のスープは肉の旨みがたっぷりと染み込んだお味で、こりゃあ美味しい!
肉もとっても柔らかく、臭みもほとんどなくてとても食べやすいのです。
一口食べるごとに口の中に滋養が染み渡っていくような感覚がして、風邪で弱った体がどんどん元気になりそうです。
食した後には、体が芯からポカポカ温まってたいへん心地良い気持ちになりますよ。


ビトゥーンシュルは一人用のサイズなので、実は単身者の方などの普段の食事にもお勧めです。
なんせ小麦粉練ってふたするだというとっても簡単な調理法ですしね。
中の具はいくらでも応用がききそうなので、日本人なりに食材や調味料を工夫すると、あっと驚くような素敵な料理ができるかもしれません。