モンゴル風犬家族

あー。ケムい、ケムい。
厳しい寒さに伴ってゲル地区からの煙も今日はひときわ濃いようです。
家の中まで燻されたような匂いがします。
カーテンを久しぶりに洗濯したら、すすぎ水が真っ黒になってしまった。




田舎で知り合った犬の家族(?)。
両親と子犬で仲睦まじく暮らしているのかとおもったら、親犬は実は両方とも雌。
あれれ、父親はいったいどこいってしまったんだ。
モンゴル人の家族みたいだなあとふと思ってしまいました。


モンゴル人の家庭も、親不在っていうのがけっこうあります。
子どもができたのに責任とらずに逃げちゃう男や、結婚したのはいいが酒飲みだったり暴力を振るったりするので別れたりとかはわりとよくあるパターン。
あるいは外国に長期出稼ぎでほとんど子どもと過ごしていないということも多いかも。


子どもが里子に出されたり、親戚の家で暮らしたりというのはごくごく普通の光景ですね。
同じ家に暮らしているので親かと思ったら実は叔父さん叔母さんだったりとか、兄弟かと思ったら親戚の子どもだったりするので家庭環境がかなり複雑でよく知り合うまでは理解しづらいっていうことも間々あります。
二親と暮らしている子どもでも、共働きのために2歳くらいからすぐに保育園に預けられることも一般的。
キスやハグなど日本人にくらべてずっと濃い愛情表現を示しますが、子どもと一緒の時間は随分短いですよね。


子どもたちはけっこう屈託ない様子だったりもしますが、両親が外国に行ってしまってもう何年も会っていないとか、お父さんが今どこにいるのか知らない、なんていうことを実際に子どもたち自身の口から聞くと、人ごとではあるもののなんとなく複雑な思いになります。


家族のありようって人それぞれいろいろですが、子どもが寂しく思ったり辛く感じないようであってほしいなあ。


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