モンゴル新鉄道計画が5月に明らかに

ZarMedee.MN

この記事によると、モンゴルの新しい鉄道の具体的な計画が5月ぐらいに明らかになるようです。


現在のモンゴル鉄道の主要路線は基本的には北のロシア国境から南の中国国境までの南北縦断線一本のみといっていいでしょう。
この主要路線に加えて少しばかりの支線もあるものの、そもそもの鉄道建設の経緯からして旧ソ連主体の鉄道であって、現在でも自国の鉄道というよりはロシアと中国の中間地点という意味合いが相変らず色濃く残っています。
モンゴル国は南北方向よりも東西方向の距離が長い形をしていますので、現在の鉄道路線ですとウランバートルからロシア・中国国境方面とダルハン、エルデネットの二都市への移動ぐらいしか一般乗客の移動のメリットはありませんでした。
それ以外の地方、特に東西方向の移動には飛行機かクルマ(悪路多し)しか選択肢がなかったわけです。


今回のニュースによれば、まずウムヌゴビ県都ダランザドガドからドルノゴビ県都サインシャンドの既存の駅まで路線を結び、さらに東方向へ延長し、ウムヌゴビ県、ドルノゴビ県、スフバータル県、ドルノド県を貫く総延長1100キロメートルの長距離路線を建設するとのこと。

1100キロメートルってかなりの長さですよね。
東京−大阪間が役400キロメートルですから、およそ3倍の長さ。
ちなみにモンゴルの現在の南北縦断路線(ロシア国境から中国国境まで)の長さが1113キロメートルだそうですから、新鉄道の長さはそれに匹敵するものとなるということです。(モンゴルの鉄道 - Wikipedia


具体的な計画についてはまだ未定ですが、全線開通の暁にはモンゴルの東側への人や物流の移動が活発になるのは確実ですね。
おそらく鉱山開発に関連した計画だと思いますので、ウランバートルから直接東方向への移動についてはあまり考慮されていないようです。
現在ウランバートルからサインシャンドまでローカル列車でおよそ12時間ほどがかかりますから、仮にドルノド県に新路線で行こうとすると2日ぐらいかかることになるかもしれません。


いずれにしてもこの計画についてはまだまだ明確ではないことが多いので今後の報道を待ちたいと思います。
ちょっと楽しみですね。





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