ウランバートルのキノコ人間


「職業の中で一番良いのはタクシー運転手。好きな時間に働いて、乗せてやってもいいと思った客だけを選んで乗せる。客が路上で手を挙げていても渋滞が激しい場所なら無視してもいい。乗せたところで気に入らなければどこでも好きな場所で降ろしてしまえばいい。」


これはモンゴルのニュースサイトに掲載されていたタクシーに関する記事の冒頭部分。(Монгол сервис:Такси




この記事を書いたダルハンさんという記者は朝仕事場へ行くためにタクシーを利用しようとしたものの、結局乗った場所近くのバス停に降ろされちゃったんだと。
おまけに1万トゥグルグで支払おうとしたら、両替拒否されてしまったのでバス停のわきにある店でジュースを買って、その釣り銭で支払う羽目になってしまったんだそうです。
「ドライバーは王様」なんだって。
早朝から買いたくもないジュースを買ったり、運転手とひと悶着あった挙句にバスに乗らざるを得ないことになってしまったダルハンさんは、おそらく怒りでプルプル震えながらこの記事を書いたんでしょう。




タクシー運転手たちは、路上で手を挙げている人を自分のタクシーに乗せることを「キノコ採り」と呼んでいるんだそうで、客を乗せたとたんに渋滞につかまる状況を業界用語では「毒キノコを採った」というんだそうな。
なんとなく面白い表現ですね。
でもダルハンさんは、ワシらは好きで毒キノコになってんじゃないって怒ってますが。


ウランバートル市内は自動車のナンバープレート通行制限が実施され、当然ながら利用できるタクシー(ほとんどが白タク)も半減したので不便を感じている人もけっこういるようです。




何かとイライラの募る都市生活ですが、本当に親切な人のタクシーにたまたま乗れた日は嬉しいもんですね。


タクシーの乗り方 - モンゴルにおります (フランス編)

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