以前、ロシアのイルクーツクからさらに地方の町に足を伸ばしたときに、ロシア製のスキレットを探したことがありました。
ロシア製品のイメージといえば重厚で無骨な物というものですよね。
ですからロシアにはきっと分厚い鉄製のフライパンがあるに違いないと思ったわけです。
当時はまだ日本で愛用していたスキレットをモンゴルに持ってきていなかったもので、ロシア出張のさいにはぜひロシア製の鋳鉄フライパンを持ち帰るもりでいました。


ところが!町中の金物屋やスーパーなどを探したのですが、ぜんぜん見つかりませんでした。
アルミ製のものや、テフロン加工のものなど、いわゆる一般的なフライパンはあるものの、何故か鋳鉄製のものはなかったんですよね。
で、何軒もまわって最後に入った店で見つかったのが写真に写っているものです。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、スキレットの隣に移っている、持ち手のないお皿状の鋳鉄パンがそれです。


厚みと重さもけっこうあるし、なにより鋳鉄製ですから迷わず購入してモンゴルに持って帰ってきました。
ただ、使ってみると、へりの高さがかなり低くて、フライパンというよりは鉄皿といった感じですし、持ち手がついていないのでやっぱりちょっと使いづらいんですよね。
ピザを焼いたりするのには向いているんですけどねえ。
で、結局、日本で使っていたスキレットを後日モンゴルに持ってくることになりました。

今では日常的にはスキレットばかり使っていて、このロシア製のものはほとんど出番のない状態です。
さんざん苦労して見つけたので愛着はあるのですが。

ま、夏のゲル泊のときには必ず持っていくんですけどね。