ウブルハンガイキャンプ その2

昨日の横転恐怖の記憶も冷めやらぬまま満身創痍の状態で走り出したものの、30分ほどでクルマが動かなくなりました。
エンジンをいくら回しても、タイヤがピクリともしない。
原因を探ってみると、右後輪側の車軸と板バネをとめている金具がいつの間にかなくなっているではないですか。
で、右側の車軸がクルマのボディーから外れて斜めになり、タイヤがホイールハウス内側にがっつり接触、板バネも一枚一枚がバラバラにずれている。
しかも後輪車軸が後ろに引っ張られた形になっているため、エンジンからプロペラシャフトそのものがスッポリ外れて脱落しているという状態。
ありゃりゃー、こりゃあいくらエンジン回しても、動力がまったく伝わらないわけだよ。


けっこうたいへんな修理になるのは明らかだしなんだか天候も怪しくなってきたので、しょうがない、今日もここでテントを張ろう。
幸い近くにオルホン川が流れているようなので、河原でキャンプだ。


クルマの方は板バネと車軸を固定する金具がないとニッチもサッチもいかない。
たぶん道の途中のどこかに落としたはず。
たまたま通りかかったクルマに乗せてもらって、はるか遠くで金具を見つけてきたよ、うちのドライバー。
しかも、別のクルマからボルトとナットも分けてもらって、「これでなおる!」と満面の笑顔。



ま、修理はドライバーにまかせて、わしらはキャンプサイトの設営だとか食事の準備しなくちゃね。


ドライバーはクルマの下にもぐりこんで悪戦苦闘の始まりだけど、ほんとにこんな大掛かりな修理を路上でできるんかいなと、我々は一抹の不安も。


でも、それから半日ほどが経過し、あたりも薄暗くもうすぐ日も暮れようとしているというときに、ついにクルマが動き出した。
ドライバーのおっちゃん、あんたはエライ!
手持ちの簡単な工具と人力だけで、路上修理を成し遂げたぜよ。
すごいなあ。



モンゴルドライバーの底力を見せ付けられた一日でありました。
おみそれしました。


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