モンゴル人にとってはやはり羊肉が一番ポピュラーな食肉だと思いますが、肉だけではなくて、もちろん臓物も美味しくいただきます。
これは田舎に行った時に、遊牧民から生きた羊二頭を買い取って、その場で作った臓物料理です。
心臓、肺、腎臓、肝臓、腸、とにかくほとんど全ての内臓を塩だけで煮込んだものです。
モンゴルの人たちは、羊の血液も腸に詰めて一緒に煮込んで食べるのですが、このときは血抜きの料理でありました。


素朴な味付けですが、一噛みごとに、ああ今動物を食べているんだなあと、改めて実感するような味わいであります。
子供たちに一番人気は、グゼーと呼ばれる腸壁の部分なんですが、クセのない味と弾力のある歯ごたえが堪りません。