ウランバートルの物価は年々上がっています。
特に食材と家賃、それから燃料代の値上がりが激しいです。


たとえば5年前は牛肉一キロが1500トゥグルグ(約150円)だったのですが、今では3000から3500Tですよ。
羊肉も安いときには一キロ900Tでしたが、今ではやはり3000Tでしょうか。
鶏肉は昔はとても高い印象があったのですが、今は相対的に安くなってしまいました。
豚肉なんかは、なかなか手に入りにくかったのですが、今ではけっこう出回っています。(田舎のほうで羊や牛と同じように放牧して飼育することが多くなっているみたいです)
まあ、野菜や肉などの食材やいろいろな調味料も昔に比べて種類が随分と増えてきているのは有難いのですが、値上がりはやっぱりこたえますね。


モンゴルで富裕層が増えているのは確実なのですが、それと同時に貧困層も増加しており、国民の経済状態は二極化しつつあるように感じます。
ゲル地区に住んでいる人々の生活レベルは、以前ですとアパート住まいの人々のそれとはそれほど大きな違いがあるようには感じなかったのですが、ここ最近ではゲル地区が次第にスラム化しつつあるような印象です。
市の南部に新しく建てられている個人の大邸宅やジャパンタウンなどの高級アパートに住む富裕層、市の中心にある昔からあるアパート群に住む中間層、そして市の周辺部のゲル地区に住まわざるを得ない貧困層、経済状態によって住む地域が次第に分けられていっているようです。