モンゴルの交通事故発生件数、半年で9463件

2011年1月から6月までの半年の間にモンゴルで発生した交通事故についての報道です。


Он гарсаар 152 хүн зам тээврийн ослоор нас баржээ


これによると半年間だけで9463件の事故、152人の死亡者、440人の負傷者だそうで、一年ではおよそ300人ぐらいの死亡者数になってしまいますね。


交通事故の発生原因についての分析ですが、9876件(94パーセント)はドライバーの過失、346件(4,7パーセント)は歩行者の過失だそうです。
歩行者はウランバートルだけで38人が死亡、166人が負傷、地方で19人が死亡、50人が負傷。
ドライバーの場合はウランバートルで9人が死亡、26人が負傷、地方で32人死亡、23人負傷。


比較してみるとウランバートルでは歩行者の、逆に地方ではドラーイバーの死亡者、負傷者の数が多くなっています。
地方の場合はスピードの出し過ぎやシートベルトの未着用などの理由などの理由でドライバーの死亡率が高くなるようです。
ですから地方で交通事故に巻き込まれる乗客の数も多く、43人が死亡、95人が負傷とのこと。


この地元紙によると、ウランバートルのクルマがひしめき合う道路事情に加え、質の悪い自動車教習所や免許の不正取得(モンゴルでよく言うアリーンハーラガ、つまり裏口)などが事故の原因になっているのではないかとのこと。
まあ、それに加えて劣悪な道路状況(穴だらけ)、新人ドライバーの急増、整備不良のクルマの横行なんかも考えられますよね。
何よりも、ハンドルを握ったとたんにと頭の沸点が急に低くなってガンガンとばす、割り込む、競争する、幅寄せするといった傾向はなんとかしてほしいもんです。
渋滞中のイライラ感は強烈です。実際。
一般ドライバーだけじゃなく、公共バスやミクロバスも巻き込んでの路上バトルロワイヤルが日常的な光景だけに事故が増えるのもむべなるかな。



ちなみにWikipediaで交通事故を調べてみると、モンゴルについても言及されていました…。(交通事故 - Wikipedia
「人身事故発生件数(人口10万人当たり)ワースト3は、サウジアラビアの1,305件、日本745件、アメリカ合衆国626件と、自動車交通の普及している国で占められている。一方死者数(同)は南アフリカ30.5人、マレーシア24.6人、ロシア24.0人であり、医療事情の影響がうかがえる[10]。アジアに焦点を絞ると、人身事故発生件数(同)がサウジアラビア・日本に続いて多いのは韓国443件、モンゴル275件、イスラエル245件という順である(前掲資料)。」


ということですが、2008年の統計結果ですからモンゴルの事故件数はもっと増加していることでしょう。
自動車普及台数の比率を考えると、モンゴルの事故発生件数はやっぱり多いですよね。


旅行で来られる方たちは、道路の横断は信号を全面的に信頼しきっちゃうんじゃなくて、まわりの状況をよく把握するようになさってください。
地元モンゴル人たちの集団と一緒に道路横断するのがいいですね。
歩行者が急に走って道路を横断したりするとドライバーがびっくりして操作ミスする可能性もあるので、なるべく地元民と同じように緊張感を抱きながらもあわてずに行動するのがコツでしょう。


いずれにしても毎日安らかに過ごしたいもんですね。


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