モンゴル初の模型専門店

monmole2009-07-26


ロシア大使館のすぐ横を歩いていたら、モンゴルで初の模型専門店が店を開いているのに気がつきました。
それほど広くない店内ですがプラモデルの箱が天井に達するまで壁一面に飾ってあり、完成見本のディスプレイもあったりして、なかなか雰囲気があります。
商品は全てアカデミー(ACADEMY)という韓国メーカーのスケールモデルで、飛行機や軍艦、戦車などがほとんどでした。

模型のほかにも塗料や接着剤なども販売しています。


とりあえず今のところはアカデミーの製品だけを扱っていますが、9月にはアメリカからの商品も入荷する予定なので徐々にラインナップを充実させるそうです。
実は日本からタミヤの製品も輸入したかったそうですが、コストがかなり高くなってしまうために泣く泣くあきらめたとお店の人は言っておりました。
「値段が高いとモンゴル人は買わないんだよねー」、だそうな。


ちなみにどんな人が模型を買って行くのかを尋ねたところ、モンゴル人も買って行くけど主な顧客はロシア人なんだそうです。
なるほど、ウランバートル在住のロシア人の数も昔に比べてめっきり減ったことだし、手軽な気晴らしのためにインドアの趣味に走る人もけっこう多いのかもしれませんね。


せっかちで大雑把な性格の人が多いモンゴルで果たして模型文化が根付くのか大いに疑問に思いますが、木工細工など手先の器用な人も少なからずいるのでそれなりに需要があったりもするのかも‥。
暇を持て余して家でぶらぶらしている男性たちが太い指先をチョコチョコ動かして模型作りに熱中するのも微笑ましいような気もします。
いずれにしても模型専門店がモンゴルで果たして商売として成り立ってゆくのかどうか、ちょっと気になるところです。


ロシア大使館のあの大きな宿舎の中でも、机の上に接着剤や塗料のビンを広げて毎日模型作りに没頭している人がいるんでしょうなあ。