ゲル地区で新型ストーブを見た!

monmole2012-01-10

ゲル地区にある住居は、当然ながら集中暖房の恩恵には服しておらず、もっぱら石炭などで暖をとっております。



昔ながらの石炭ストーブ(ゾーホ)が大抵どの家にもあるのですが、暖房と調理の二つを兼ねている優れものなのです。
中央に置かれたストーブで、分厚いフェルトに守られたゲルの中は真冬でもポカポカと暖かくたいへん快適なのですが、レンガや木でできた家の場合は、ストーブを置いただけじゃ暖まらないため、大抵の場合モンゴル語でピーシンと呼ばれる、いわゆるペチカが暖房目的でストーブにつながれています。




これがピーシン。


作りの良い家の場合は、やはり真冬でも比較的暖かく快適に過ごすことができますが、ゲル地区の人口流入と伴ってウランバートルの煙公害の深刻度は増すばかりなのはご存知のとおりです。




で、このあいだたまたまのぞいたゲル地区のある家では新型のストーブが設置されていて、とっても感心したというお話。




これが新型ストーブ、初めて見ました。
ダッヂオーブンのような鋳鉄製のどっしりとした天板が渋い。
かっこいいなあ。





なんでも通常のストーブよりも格段に燃焼効率がいいらしく、かなり長時間燃え続け灰の量も大変少ないとのこと。
無煙とまではいかないにしても、当然ながら煙の量もかなり少ないということで、これはいいですねえ。



燃焼中の石炭があっても、吸気を閉鎖することによって燃料の消費を抑えることができるので一般的なストーブよりも暖房費を抑えることができます。(一般家庭では一日の石炭の消費量がだいたい5,000から6,000トゥグルグぐらいでしょうか。これはゲル地区住まいのモンゴル人にとってはけっこうな出費です。)





上部には安全カバー(?)もあり。






アメリカとモンゴルの共同開発だとのことですが、ちゃんとモンゴル風にアレンジしているのがオシャレじゃないですか。






作りもなかなかしっかりしているし、丈夫で長持ちしそうです。
昔ながらのものに比べると値段はもちろん高めですが、こういうタイプのストーブが普及してくると煙公害もかなり改善されるかもしれませんね。






いいねえ。



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